脳は比較することが好きー見え方で判断が変わるー
見え方で変わる判断
まずは、有名な実験を実際にやってみてください。
実験では、被験者に経済誌の購読(今でいうサブスク)で契約する内容について、提示されたオプションから選んでもらっています。
まずは下記の場合どちらを選びますか??
実際の研究では、下記の結果となりました。
では次の場合はどうでしょうか??
実際の研究の結果は下記となりました
最初の条件だと、(1)ウェブ版を行動 を選んだ人が多かったです。
一方、後半の条件だと(3)冊子&ウェブ版を購読 $125 を選択する人数が多くなります。
このように、後半の条件では、誰も選択しない明らかに損をする選択肢を追加することで、人々の選択の傾向を逆転させてしまっています。
この一見無意味な選択肢を追加することで選択を誘導することを「おとり効果」といいます。
脳は比較して価値判断する
上記の例は、脳は選択肢を比較することで価値判断していることを示しています。
神経科学的に脳の価値判断を見る
行動や主観的経験から想像するに、脳は選択肢を比較することで、最も良い選択肢を選んでいるように感じます。
しかし、実際にそのような計算が脳内で行われているのでしょうか?
それを確かめるためには、脳内の価値判断行っている脳領域や神経の活動を知る必要があります。